オトコなら誰もが経験する切ない物語。それがOnly Yesterdayです。女性の皆さんの感想も聞いてみたいです。
だいたい、この歌詞の主人公はダメな男ですわよ。今の彼女を前の彼女と比較しちゃうんだから。
Only Yesterdayの歌詞について
歌詞の全体像は以下のような感じ。
今付き合ってる新しい彼女がいるけど、夏に付き合っていた君のことを思い出している。あの時は君と将来のことを考えていたけど、どこかでズレてしまって別れてしまったね。
でもやっぱり君のことが忘れられない。
今の恋人は君とはやっぱり違うんだよね。似ているところもあるけどさ。
(と言い聞かせて今の彼女を「イイ女だと思い込むようにしている」→サイテーですw)
そんなことを思っている僕に対して、
君はこう言うだろうね。
「新しい恋人とどうぞお幸せに」
ひやーーーーー!胸が苦しくなるほど切ない!
曲全体はとても楽しげな雰囲気ですが、よく考えると「むりやり楽しくしようとしている感」もありますよね。そういえばRuby’s Blanketも明るいメロディ・切ない歌詞ですよね。
一般的に男は昔の彼女を引きずり、女性は次の恋人ができると前の彼氏を忘れると言われています。これを「男は彼女という存在を『名前をつけて保存』し、女性は『上書き保存』する」とも例えられています。上手いこと言うなあ。
バンドサウンドについて
とてもバンドとして練られた曲ですので、じっくりと味わっていきたいなと思います。
まずイントロのフレーズがとても印象的ですね。TAKUROのチャーチャッチャッ チャラッチャーと飛び跳ねるようなリズムと、その後のタララータララータララータララーと上がっていくフレーズは、とても楽しげな印象を与えてくれます。
その裏で鳴っているHISASHIのツクチャーツクチャー ッチャ ッチャーというさり気ないフレーズが軽快なリズムを生み出すのに貢献しています。
そして何よりこの部分のJIROのベースが良い!!ブンブン自由に動いていて、これがリズムにうねりを生み出しています。ギターと重なるところもありますが、基本は無視してる。そして最後の上がっていくフレーズではTAKUROのフレーズとユニゾンしているんです。(ベースはラストが下がったりして、100%のユニゾンではありませんが)
曲の中での音楽的聴きドコロをいくつかピックアップしましょう。
- Aメロ→Bメロの部分のTAKUROの『チャッチャー』というフレーズ。オシャレですなー!!
- サビの後半の「しどろもどろに」の部分のHISASHIのドライブ感のあるメロディ。こいつがTERUの歌の疾走感を増しているんですよ。
- ギターソロの前半はTERUの「タッタラッタッタ」とかいろんな掛け声とHISASHIのギターが掛け合っています。お互い跳ねたリズムで楽しげに奏でていて、聴いていてとても気持ちが良いですね。
- ギターソロの後半ではおそらくTAKUROのソロ。TAKUROはどちらかというと技術を見せつけてくれるようなソロだったり、絶妙な音のハズし方のセンスを活かしたソロが多いのですが、今回はどちらかというとHISASHIの作るようなメロディアスなソロで印象的です。最後のチョーキング(キュイーンと音が上がる部分)がなんだか情緒的というか、この曲の悲しさを物語っているように聴こえます。
さあ、いかがでしたでしょうか。
シリーズ展開している「MUSIC LIFE」の聴きドコロコーナーもいよいよ終盤に差し掛かってきました。引き続き頑張ってまいりますので、皆様応援よろしくお願いいたします。
歌詞の解釈ですが自分はこう思っています。
「虹の麓へと行った君はもう二度と帰ってこなかった」→亡くなった
「せっかちな君は今頃何処かで」→若いうちに早く亡くなってしまった君は天国?で
最初は亡くなった前の恋人が忘れられず新しい恋人を受け入れられていなかったけど、受け入れ始めたところで
「新しい恋人とどうぞお幸せに」
亡くなった彼女も幸せになってと言ってくれている。と解釈しています。
切ないけど前向きな曲ではないでしょうか。