先日関西ローカル番組でこれまでに日本で大活躍してその後は解散したバンドのひとりと
今も続けてはいるけれどあまり表に出てこないバンドのメンバーひとりが話していました。
両方のバンドで共通のこととして、デビューする前にはメンバーはとても仲がよくて
一緒に頑張ってき来てめでたくメジャー・デビューできた!!と思ったら
レコード会社やプロヂューサーに「ボーカルとボーカル以外」の差を全てにわたってつけられて
前は曲は3人がそれぞれの持ち歌を持ってメインをとっていたのに
それさえなくなってアイドル的人気のあるボーカルにすべて焦点が集まるようにされ
衣装などもそのボーカルを引き立てるために強制的に決められた・・・とか
CDジャケットもボーカルを光らせるために他のメンバーは引き立て役にされた・・・とか
ステージでボーカルが衣装替えの合間にその人が代わりに歌ったらファンにあからさまにトイレに立たれた・・・とか
ステージの前の方に立ったらファンから「ボーカルが見えない!!」と怒られた・・・とか
移動手段にも格差をつけられた・・・とか
収入の面でも大差がついた話など、「他のだいたいのバンドが金と女が原因で解散していった」など
沢山の悲哀のこもった出来事を語っていました。
面白おかしく語るための番組できたけど、もっと沢山のエピソードを聞いていて
私は心の中でGLAYはそんなこと全然ないよね~と思っていました。
それは、なぜかというと、ボーカルのTERUさんの人気は絶大だけど
GLAYの魅力はそれだけではないからだと。
メンバー4人がそれぞれに異なった才能と独自の魅力を持っていて
LIVEの時にステージ上のどこを見たらいいのか困るくらいに一人ひとりを見たいと思ってしまうほどなのです。
曲作りにおけるTAKUROさんの力はこれまでの無数の曲を考えれば当然のことですが
TAKUROさんのGLAYに対する「愛」にはファンをも凌ぐものがあると感じます。
そして「てっこが!」「てっこが!」というTERUさんへの「愛」も(変な意味ではないです(笑))
「スイッチインタビュー」でTAKUROさんが言っていたこと
会社やプロデューサーに「なんでもするからメンバー4人のことだけは触らないでくれ」と頼んだと。
つまりメンバー4人の関係を壊さないためだったらなんでもするとTAKUROさんが守ったのですよね。
TAKUROさんの経営者として、プロデューサーとして手腕が大変なものだと私は思います。
これはROLLING STONESのミック・ジャガーの手腕にも匹敵するだろうと思うのです。
一介の悪がきバンドを世界のロック・バンドに押し上げたのはミックの経営者として手腕であり
70歳を過ぎた現在も世界に君臨し続ける姿はレジェンドです。
音楽としてはBEATLESの方が有名かもしれませんが、彼らが短時間で解散してしまったわけは
やはり経営者がいなかったからだと思います。芸術家の集まりでは続けていくことは難しいのではないでしょうか。
他の3人のメンバーもひとりひとりが役目をちゃんと持っていて
もともとの性格もあるかもしれませんが、語っている話を聞いていると
この人たちはなんと大人なんだろう?と驚くのです。
まだデビューして間もないころからの雑誌でのインタビュー記事を読んだときに
彼らより遥かに年上の私は驚いたものです。
そして彼らはお金には興味がないようだし、TAKUROさんいわく「そばにいる人を幸せにすることが音楽よりも大事だ」という生きる姿勢
その後もどんどん4人は進化し続けて、そしてTERUさんは「解散しない!」と明言してしまったのですね。
未来のことをこれだけ明確に断言してしまうって、本当にすごいと思いませんか?
だけど、一昨年の長居スタジアムで「7つのサプライズ」を提示したことを
あと一つを残して着実に実現してしまったのですからファンは信じますよね。
これまでもそうでしたけど、「また来るから」と言ったら本当に来てくれるという律義さ(笑)
彼らは嘘は言わない!と信じられること。嘘ばかりの今の世界で信じれるものがあるというのは
「生きて行く力」になるものだと思います。つまり「生きてく強さ」になってくれます。
Sugako Kouyaさん
GLAYが解散しない理由が仲の良さというか、自分らしくあり続けようとするチカラなんだなと思うと目から鱗ですね。それにしても沢山エピソードを知ってらっしゃって、新しい発見があってとても嬉しいです!