完全に再録されたHOWEVER,元ギタリストが原曲との違いについて語ってみる

スポンサーリンク

ぜひTwitterやFacebookで、多くのGLAYファンにシェアしていただければと思います。

CDが届いたその日に、パソコンへの取り込みとスマホへの転送をしていました。20年以上のファンとしての歴史の中で、私が一番好きな曲は概ねいつもHOWEVERです。(たまに順位は揺らぎます。SAY YOUR DREAMが浮上したり、虹のポケットが一位になったり、今はイントゥザワーがじわじわきてますw)

ということでとりあえず取り込みできたかチェックとして、HOWEVERを聞いたわけですが。衝撃の事実が。

あれストリングスの音が聴こえない。
取り込み失敗した・・・?

と思ったわけです。ただ、聴いていくと、どうやら取り込みに失敗したわけではなく別バージョンであることが分かってきました。まじか!まじか!最高!と思いながらじっくり原曲との違いを聴き、まとめましたのでご笑覧くださいませ。多分にギタリスト目線のマニアックな観点も盛り込まれています。音楽の知識不要で読んでいただけるように分かりやすく書いたつもりですが、ご指摘あればいただければ幸いです。

さて、いつものようにパート毎に分けて少しずつご説明をしてまいります。曲を聴きながらお読みいただくと発見があろうかと存じます。

なお文中、私はメンバーに尊敬と畏敬の念を込めて敢えてさん付けをせずに解説をしております。予めご了承くださいませ。

イントロ

イントロのストリングスがなくなり、TERUのボーカルにディレイ(山びこ効果)がかけられています。 「やわらかな風が吹く」あたりは山びこの間隔は短め、ほぼ同時で重なっているのに対して、「ゆっくりと歩き出す」あたりから急に間隔が伸びてはっきりと分かるようになりました。(この記事ではディレイという言葉がよく出てきます。やまびこ効果ですので覚えておきましょう!)

そしてなんと、原曲はとREVIEWⅡ版ではTAKUROとHISASHIのギターの聴こえてくるイヤフォンが逆転しています。定位と言いますが、大体GLAYは左HISASHI右TAKUROが多いです。ただ、97年~98年など特定のタイミングで左右が逆になることがあります。HOWEVERも右TAKUROだったのですが、これがGLAY標準(?)に逆転しています。

あるきーだすー の後のイントロは、HISASHIのギターはほとんど原曲に近いですが、一番最後の速弾きの後

ソーミードーソードー の部分が
ソーミードソードー となっています。
超微妙な違いですがw再録音したのだなということはわかりました。

ベースは明らかにボリュームが上がって聞き取りやすくなっています。音質も原曲よりパワフルで、全体的に最初のピアノパートとのコントラストがハッキリしていますね。グルーブ感もとても感じられます。

1番Aメロ

Aメロ、ベースの存在感がグンと増しました!完全にAメロの主役。亀田誠治さんの影響だろうか。最近のこのアレンジ好き。 ここもTAKUROのギターにディレイ(山びこ)がかかってる。「わかりあえないままに」の直後。

AメロHISASHIのギターも再録音されてますね。原曲はクリーントーンで「ふぁわわわわ」という感じのトレモロというエフェクトがかかっていましたが、今回はちょっと変えてきている。 「あなたでしたfu ~」の部分は、多分全パート再録。すごいなGLAY。

1番サビ

サビも全然違う! ベースがグイグイくる!両ギターとも、バラードとは思えないほど歪んだ音を全面に押し出す! 原曲も音は歪んでいるのですが、音量小さくておとなしかった。 こんなに変わってるのに「いつものメロディ」であることは変わらない。
こんなに原曲と違うのに「いつものメロディー」なのは、たぶん歌の影響が大きい。TERUの歌、コーラスも含めて原曲とほとんど同じ。 「愛しさの」がディレイ(山びこ)しているとか、そういう味付けはしているけど。

1番Cメロ

「あなたを幸せにしたい」の部分を便宜的にCメロと表現するけど、ここもストリングスが消えてます。バンドとしてのアンサンブルの色が強くなっています。 楽器の音作りも、ライブでの演奏に近いですね。

おそらく全てのパートの楽器が再録音されていますが。特にギターに着目をするとTAKUROはよりコード感を感じられる弾き方をしています。パワフルなサウンドながらも1音1音丁寧に紡がれているのが特徴です。HISASHIはライブでの演奏に近い形で、歪んだ音で切れのあるチャッチャッチャチャー。ストリングスがなくなっていることに気づかないほど、分厚いサウンドになっていますね。凄い。

2番

2番のAメロ、JIROのベースの存在感、そしてTOSHIのドラム(カッカッというやつ)も存在感が増していて、原曲だとかなり落ち着くはずの2番のAメロが、勢いそのままに流れていく。これは意外。

2番サビ めっちゃ期待したのは、HISASHIのギターのEXPO2014版のアレンジ!いやーーーー!あのギターを入れてほしかったー!残念! あの泣くようなHISASHIのアレンジは神でした。
2番サビのFu…ですが、ちょっと抑えめになっていますね。音量が。 原曲では左右から全面にFuが聞こえてきましたが、REVIEW Ⅱでは主に左側から控えめに聴こえます。

2番Cメロも1番と同じで、ストリングスが消えてバンドサウンド感が増しています。コーラスもほぼ原曲と一緒かな。 ちなみにスゲー細かくて恐縮なのですが、 「ひとひらーのー人生」の直後の部分のピアノだけ、明確に原曲と違う!(笑)

傷つけたあなたに今告げよう の部分は、もっとも盛り上がる部分であるだけに、リバーブ効果※を付与するというアレンジがされていますね。 ※リバーブとは、お風呂やホールなどで歌ったときに起こる反響効果。

聴いてみた感じ、ギターソロは原曲を踏襲。 ちなみに個人的には一番好きなHOWEVERのギターソロは、pure soulツアーの頃の荒ぶる感じのアレンジです。

ラスサビ~エンディング

さて、ラスサビで事件が起こりました。 ラスサビも基本的にはこれまで同様、ベースの存在感アップと楽器が前面に出てくる感じ。そして歌は基本的に変更なし。 なのですが、、、

ラスサビの一番盛り上がる部分である

「言葉では伝えることがどうしてもできなかった!」 の直後にTAKUROの荒ぶるフレーズがあったじゃないですか!これがREVIEW Ⅱ版ではなくなってるんです!なんでですかTAKUROさん!ライブですごく楽しそうに弾いてるのに!ちなみに個人的にはどちらも好きです。無いほうがTERUの歌に集中できる一方、やっぱりなんだか片腕なくなったかのような気分。

全体的に亀田誠治アレンジの影響だと思いますが、ベースドラムが強くなってるのは好きなんですよ。これはJUSTICEころから、そして旧作品もBELOVED Anthologyあたりから変わってきて。

ラスサビから先はこれまでに説明をしてきた内容通りですね。ストリングスを減らしてバンドサウンド、大事なところではTERUの声にリバーブをかけてEchoの効果を。

それにしても一番最後の「やわらかな風が吹くこの場所で」のHISASHIのギター、荒ぶってますねえw やわらかな風という感じじゃないw でも、それが良い。なぜか心地よい不思議。

といいうことで、細かーくじっくり見てきました。読みながら聴いていただくことで新たな発見があれば幸いです。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

スポンサーリンク

ぜひTwitterやFacebookで、多くのGLAYファンにシェアしていただければと思います。

記事の更新情報を受け取るために、次のボタンを押してフォローをしよう!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。