私が参戦したさいたまスーパーアリーナの初日で、TERUに不意にMCを振られたTAKUROが「この歌は実は10年くらい前からメロディはあった」と言っていたのが『祭りのあと』です。
非常にシンプルなメロディで、色々な技法を凝らして良い曲に仕上げた曲が多かったMUSIC LIFEの中では異色の曲と言えます。
しかし!シンプルゆえに味がある。というより、この曲は聴き込むごとに味わい深さが増してきます。よく「噛めば噛むほど」のたとえとしてスルメイカが用いられますが、私個人的には昆布のイメージですね。シンプルだし、主張もないんだけど、しっかり味を感じようとすると奥深い味わいを持っている。そんなイメージ。
さあ、そんな祭りのあとの聴きどころをギタリスト目線で紹介していきましょう。
イントロ~Aメロ
TERUの歌だけで曲が始まります。TERU自身のコーラスとメインボーカルのハーモニーをダイレクトに感じてください。録音環境が良いのか、息遣いまでとても臨場感が感じられます。
そしてバンドが入ってきますが、イヤホン左から聞こえるHISASHIのギターは非常にシンプルです。もう曲を通してひたすら同じテンションです。おそらくこれまでのGLAYの曲の中で最も主張しないHISASHIのギターだと思います。丁寧に丁寧にコードに合わせて、そして時々スパイスになるような音を交える、そんなフレーズです。
Bメロ~サビ
BメロはAメロと曲調は大きく変わりませんが、コーラスがリッチになることで盛り上がりが感じられます。「誰も皆大人になる」のあたりのFu-Fu-は個人的にグッときます。
サビに入る部分ではベースが主張してきてサビへの導入を担っています。この役割、HISASHIのギターであることが多いのですが、確かにこの曲ではJIROのベースが適任でしょう。そしてサビですが、ここはもう右から聴こえてくるTAKUROのギターに大注目です!
言葉で言い表すのがとても難しいのですが、タララッタッタッタとスタッカートのようにハネるリズムでちょっと可愛らしいギターが聞こえてくるはずです。他の楽器はハネたリズムはなくある意味平坦なのですが、その中でキラリと光るTAKUROのギターがとっても印象深く耳に残るのです。このギターが非常にクセになります。
しかもTERUの歌と上手に合いの手みたいになっているんですよね。
こーいーすれーどー タララッタッタッタ
無きー濡れてー タララッタッタッタ
この呼応の感じがとても気持ちが良いです。ぜひ聴いて味わってみてください。
ギターソロ
TAKUROらしさがあふれるソロというか、HISASHIが絶対弾かないソロだなあと思います。HISASHIのソロってどちらかというとリズムにしっかり乗るイメージがあり、TAKUROのソロはあえてリズムを外してきます。もちろんわざと外すのであって、それにより味を生みます。
この曲のソロではリズムを操ってタメを作ったりしていますが、それに加えて強弱のアクセントを目立たせることで、非常に趣の深いソロに仕上がっているなと思います。
それから「懐かしがる日が来るのかな?」の直後のアコースティックギターだけになる部分が、とても印象深いですね。最近サビの直前でアコギ一発をアクセントにすることが多いですが、もうどれも大好きなんですよ。やっぱりアコギは一本で説得力が強いので際立ちますね。この曲は曲を通してアコギが鳴っていてそれも気持ちが良いものですけどね。
さて『祭りのあと』解説、いかがでしたか?いつも聴いていたよりも、もう一つ突っ込んで味わっていただけたら幸いです。
もちろん曲の味わい方は人それぞれです。ぜひともコメント欄やTwitterで皆様なりの聴き方をお教えいただければとも思います。
これにてMUSIC LIFE収録曲について、ひと通り全ての曲の解説が完了しました!
いやあ、時間がかかりました。。。お待たせしてしまって皆様すみません。
引き続き、様々な曲の解説を行ったりGLAYの情報を発信したりとこのサイトの活動を続けてまいります。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
↓Facebookページのフォローも宜しくどうぞ☆
こちらでも失礼。
昨日しっかり双眼鏡を駆使して見てきました(笑)
「祭りのあと」
サビの部分の「タララッタッタッタ」っていうギター・・・CDだと右から聞こえてくるのですが、あれ、HISASHIさんが弾いてました!!\(◎o◎)/!
TAKUROさんはギター・ソロは弾いてましたけど、サビの部分は確かにこのメロディではな「ジャン、ジャン、ジャン・・・」ていうストロークでした。