10月21日、GLAYの18枚目のオリジナルアルバム『旅する理由を待ちながら』が発売されます。今日9月18日に発表された、約2年ぶりのアルバムです。
ジャケットを見て、手が止まりました。何枚もの写真を貼り合わせたコラージュの、右の下から2番目。LUNA SEAの真矢さんとHISASHIさんが、並んで写っています。
真矢さんは、今年の2月17日に亡くなりました。56歳でした。公式の発表によると、このジャケットは「アルバムの制作期間中に起きた出来事にまつわる写真や、メンバー自身が撮影した写真を、それぞれが選びコラージュした作品」です。その中に、真矢さんがいる。あえて選ばれた一枚だと、私は受け取りました。

東京ドームの、あの夜
2025年2月22日、東京ドーム。LUNA SEAとGLAYが25年ぶりに同じステージに立った「The Millennium Eve 2025」に、私もいました。
アンコールでは、両バンドのメンバーを入れ替えた2つのバンドが生まれました。RYUICHIさん率いる「THE☆BAND」に入ったのが、HISASHIさん、JIROさん、SUGIZOさん、そして真矢さん。演奏したのは、GLAYの「BELOVED」でした。LUNA SEAのライブを観たのはこの日が初めてでしたが、真矢さんのドラムは本当に素敵でした。パワフルで、笑顔が輝いていました。
旅と、人生と
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」
松尾芭蕉『おくのほそ道』の書き出しです。月日は永遠の旅人で、過ぎていく年もまた旅人である。芭蕉はこのあと、舟の上で一生を送る人や、馬を引いて老いていく人を挙げ、「日々旅にして旅を栖とす」と続けます。毎日が旅で、旅そのものが住まいなのだ、と。
生きていること自体が旅なら、私たちはいつも旅の途中にいます。なぜ旅をしているのか、その理由はたいてい、あとになってから分かる。『旅する理由を待ちながら』というタイトルは、その途中にいる人の言葉に聞こえます。旅の途中で出会い、同じステージで音を鳴らし、先に行ってしまった人がいる。その一枚が、ジャケットの中に貼られています。
全15曲、ライブで何回演奏されたか
ここからは、このブログらしくデータの話です。1月27日のKアリーナ横浜で初めて演奏された新曲7曲は、当日のレポートにも書いたとおり、全部このアルバムに入っています。公式の発表にも、1月のライブと3月のホールツアーで演奏してからレコーディングした、とあります。そこで、このサイトのライブデータベースで15曲の演奏回数を数えました。
15曲の表(初めて演奏した公演つき)
| 曲 | 回数 | 初めて演奏した公演 |
|---|---|---|
| 1. Valkyrie | まだ | — |
| 2. Dead Or Alive | 26回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 3. 汚れた英雄 | 26回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 4. EXOFIRE | 22回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 5. INAZUMA | 24回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 6. CANVAS | 2回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 7. 架空の森 | 1回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 8. Saravá | まだ | — |
| 9. 悲願 GLAY × 世武裕子 feat.小田和正 | 2回 | 2025.6.8 京セラドーム大阪 |
| 10. NEVER SAY NEVER AGAIN | まだ | — |
| 11. Contact Sheet | 1回 | 2021.11.22 函館あうん堂ホール※ |
| 12. うつりにけりな | 3回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 13. RADIO STAR | 11回 | 2026.3.17 Zepp DiverCity |
| 14. 旅する理由を待ちながら | 19回 | 2026.1.27 Kアリーナ横浜 |
| 15. You Can Get It All 〜If You Never Stop〜 | まだ | — |
当サイトのライブデータベースに記録がある公演で数えています(2026年8月29日の公演まで)。記録にない公演があれば、実際の回数はこれより多くなります。※「Contact Sheet」は、2021年11月22日の函館あうん堂ホールのアコースティックライブで演奏された「CONTACT SHEET」を同じ曲として数えています。
最多は「Dead Or Alive」と「汚れた英雄」の26回。「架空の森」は、Kアリーナの1回だけです。
そして「Valkyrie」「Saravá」「NEVER SAY NEVER AGAIN」「You Can Get It All 〜If You Never Stop〜」の4曲は、記録を見るかぎり、まだライブで演奏されていません。1曲目と15曲目が、この中に入っています。アルバムの入口と出口が、まだライブで鳴っていないのです。
逆に、3月のZepp DiverCityで初めて演奏され、これまでに10回鳴っている「5月のhide」は、このアルバムにも、9月23日発売のシングル「汚れた英雄」にも入っていません。
EXOFIREと、日本語のタイトル
特設ページのURLは「18thalbum_EXOFIRE」です。ページを作り始めた頃は、アルバムの名前が「EXOFIRE」だったのかな、と想像しています(ウェブページの保存サービスには、過去の版が残っていませんでした)。
11月からのアリーナツアーの名前は「EXOFIRE」。アルバムの4曲目です。アルバムの名前は、14曲目の「旅する理由を待ちながら」。気になって、これまでのオリジナルアルバムと、それに合わせたツアーの名前を並べてみました。
JUSTICEとGUILTYは同時発売の2枚。ツアーの名前は当サイトのライブデータベースの正式名のうち主な部分です。
ほとんどが、アルバムと同じ名前です。違う名前のときも「ROCK AROUND THE WORLD」「DEMOCRACY 25TH HOTEL GLAY」のように、そのアルバムの曲ではない言葉でした。ツアーの名前が、同じアルバムに入った別の曲の名前。当サイトのデータベースにある191本のツアーで確かめたかぎり、これは今回が初めてです。
もう1つ気づきました。アルバムのタイトルが日本語なのも、18枚のオリジナルアルバムで初めてです。日本語のタイトルは、インディーズ時代の『灰とダイヤモンド』(1994年)以来、32年ぶり。ここにも、30周年を終えたGLAYの新しい一歩が見えます。
EXOFIREという言葉の意味は、3月の記事で考えました。
まだ鳴っていない4曲は、どのステージで初めて演奏されるのか。旅の続きを、発売日まで待ちたいと思います。


