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TAKUROは、また寄付をしていた。——震災のたびに動いてきたGLAYの支援、その全記録

2026年8月3日、GLAY公式サイトに、一本のお知らせが掲載されました。

被災された方々への支援及び被災地の復興に役立てていただくため「令和8年熊本地震災害義援金」として、TAKUROより日本赤十字社を通じて1,000万円の寄付を行いましたことをご報告いたします。(GLAY公式サイトより)

派手な発表ではありません。ワイドショーが取り上げるわけでもない。でも僕たちファンは知っています。これが初めてではないということを。そして、こういうときのGLAYの動きが、いつも驚くほど早くて、驚くほど静かだということを。

ニュースにあまりならないなら、ファンサイトが記録するしかない。今日は、GLAYとTAKUROが続けてきた被災地支援の歴史を、出典付きでぜんぶまとめます。

第1章:今回の熊本地震——寄付と、もうひとつの「お願い」

今回の寄付はTAKURO個人の名義で、日本赤十字社の「令和8年熊本地震災害義援金」へ1,000万円。発災からわずかな期間での表明でした。

実はこの数日前の7月30日、公式サイトにはもうひとつ、心を打つお知らせが出ています。ヴェネツィアでの「HAPPY SWING 30th Anniversary SPECIAL LIVE」を控えたTAKUROから、ファンへの「お願い」でした。要約すると、こうです。

「いつも差し入れやお手紙をありがとう。でも真夏の開催なので食べ物や飲み物はご遠慮ください。その心遣いを、熊本地震で被災された方々への支援に向けてもらえたら嬉しい」(TAKUROからのお願い)

自分が寄付をする。そして、ファンの善意の行き先まで、そっと被災地に向ける。このさりげなさが、いかにもTAKUROなんです。

第2章:実は、10年前も

覚えているファンも多いはずです。2016年の熊本地震。このときもGLAYは1,000万円を寄付しています(読売光と愛の事業団を通じて。ALTMEDIA)。

同じ土地が、10年の時を経てふたたび大きく揺れた。そして同じように、彼らは動いた。10年前と今回とで違うのは、名義がバンドから個人になったことくらいです。

第3章:GLAYの支援の歴史、全記録

調べて並べてみると、その継続ぶりに改めて驚かされます。

年支援先内容
2007〜夕張市(財政破綻)ほぼ毎年訪問し続ける長期支援。この物語は別記事で詳しく
2011東日本大震災2,000万円(朝日新聞厚生文化事業団)。チャリティソング「Thank you for your love」の収益も全額寄付。さらに石巻市の小中高16校へ楽器289点を支援
2015関東・東北豪雨200万円(読売光と愛の事業団)
2016熊本地震1,000万円(読売光と愛の事業団)
2020北海道の地域医療1,000万円を道庁へ。コロナ禍の医療機関へも1,000万円とマスク5,000枚
2022ウクライナ人道危機TAKURO個人で1,000万円(日本赤十字社)
2024能登半島地震1,000万円(日本赤十字社、公式発表)
2026令和8年熊本地震TAKURO個人で1,000万円(日本赤十字社)

バンドとして、ときには個人の私財で。災害のたびに、ほとんど欠かさず動いてきたことが分かります。石巻の楽器支援にいたっては、お金ではなく「音楽を続ける手段」そのものを贈っている。あの楽器で音楽を始めた子どもたちは、もう大人になっているはずです。

第4章:なぜ、公表するのか

「寄付をわざわざ公表するなんて」という声が世の中にはあります。でも僕は、著名人の寄付の公表には明確な意味があると思っています。呼び水です。

影響力のある人が「私は出しました」と表明することで、支援の流れそのものが生まれる。実際、日本赤十字社の義援金は誰でも寄付できます。TAKUROの1,000万円と、僕たちの1,000円は、同じ窓口に流れ込んで、同じ場所に届きます。7月30日の「お願い」を読めば分かるとおり、TAKUROが本当に促したいのは、たぶんそういうことなのだと思います。

終章:彼を動かすもの

それにしても、なぜTAKUROは、ここまで一貫して「困っている誰か」のために動き続けるのでしょうか。

そのヒントは、TAKURO自身が2003年に書いたエッセイ『胸懐』(幻冬舎)にあります。函館で生まれ育った日々、家族のこと、そして——「HOWEVER」などの名曲で歌われてきた、一人の女性の存在。

その人が誰なのかを、ここに書くのは野暮というものです。気になる人は、ぜひ『胸懐』を読んでみてください。あの優しさの源流が、静かな文章で綴られています。

被災地の一日も早い復興を、心から願って。


出典:GLAY公式・令和8年熊本地震 義援金の寄付について / GLAY公式・TAKUROからのお願い / GLAY公式・能登半島地震 救援金の寄付について / 音楽ナタリー / ALTMEDIA「GLAYが行ってきた寄付への思いと貢献」 / TAKURO『胸懐』(幻冬舎)